前回に引き続き、リフォームで発見して感じたことを書きます。

五右衛門風呂は,見たことがありますか

入ったことがありますか

場所によっては、現役の五右衛門風呂もあると思います。
五右衛門風呂の名前の由来は、豊臣秀吉が天下の大泥棒こと石川五右衛門
を京都三条河原で、かまゆでの刑にしたという俗説から生まれました。
五右衛門風呂とはカマドを築いて釜をのせ、その上に桶を取り付け、底板を
浮き蓋とし、その板を踏み沈めて入浴するタイプのものです。
五右衛門風呂は底が鉄製であるのに対して、長州風呂は全体が鉄製であります。
現在では、五右衛門風呂イコール長州風呂として扱っているようです。
子供のころ、私の祖母の家には五右衛門風呂が、納屋と隣接してがありました。
焚き口に古新聞や、古紙を丸めて薪と共に入れて火をつけて、沸かしていた
記憶があります。子供心に火をつけるは難しく、また火の機嫌を取るのは
なお難しいものと思っていました。
その、五右衛門風呂(長州風呂)が今回の現場にはありました。
下屋の部分に浴室を取り、設置していました。
この現場では、この場所を外部収納として用いるので撤去を行いましたが
先に書いたように、非常になつかしく感じました。
香川では昔、納屋の中に浴室を取り五右衛門風呂を設けたり、納屋と隣接して
浴室を計画したりされていたようです。
また、主屋との納屋との関係は、分棟化されており機能性を重視して計画されて
いたものが多いようです。
五右衛門風呂は、お湯の対流現象で本当に良く暖まるお風呂です。
また、何処かで機会があれば入ってみたいと思います。

設計室 K

既設浴室

取り外した鉄釜浴槽
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