こんにちは
今日は、久しぶりの晴天でした。

私は、半日ぐらい男木島で楽しく、打合せを行って
いました。
現場から、海の方を見ると瀬戸の島々がはっきり見えて、ヨットや漁船が
ゆったりと海を行き交っていました。
瀬戸の島々と海は、本当に美しいですね。

話は変わりますが、先週の日曜日に愛媛県松山でル・コルビジェ展・今治で
伊東豊雄さんの講演会に行って来ました。
ル・コルビジェさんについては、ご存知の方も多いと思いますが簡単に
ご説明します。
生涯に渡り建築・都市計画・家具・絵画・彫刻など広い分野において
多彩な才能を発揮され活躍された巨匠です。
ル・コルビジェさんは、近代合理主義をモダニズムにまで昇華させたと
云われています。
このル・コルビジェさんには、3人の日本人のお弟子さんがいました。
坂倉準三さん、前川國男さん、吉阪隆正さんです。
日本建築のモダニズムをリードした人たちです。
私の建築の師の1人である重村力氏は、吉阪さんのお弟子さんでした。
そんな関係もあり、ル・コルビジェさんは特別な思いがあります。
私は4度ほどコルビジェ展を色々な所で観ましたが、この展覧会は
「ル・コルビジェ」の総合芸術としての足跡を辿るとの企画故、
多面的で、エネルギッシュ活動を観ることできる展覧会です。
絵画・建築・都市計画などの作品は、点数も多く非常に見ごたえがあります。
7月11日まで松山の愛媛県美術館で開催していますので、小旅行として
足を運ばれると良いのでは

私は、その展覧会を鑑賞したのち山を越えて今治市に移動して
伊東豊雄さんの講演会に行って来ました。
2011年に愛媛県の大三島に「今治市伊東豊雄建築ミュージアム」がオープンします。
そのデザインプロセスが、会場のホールで模型やパネル展示されていました。
伊東さんの建築についての講演会の後、「建築はまちを変えられるか」
というテーマで鈴木明(神戸芸術工科大学教授)さんとの対談が行われました。
建築ミュージアムという試みが、日本で初めてのことであり、
伊東さんの生きている限りこのプロジェクトに関わるという強い思いが、
この場所を媒体として大きく広がり、創造性ある若者や建築が多く誕生するかも
しれません。
大三島は、すごい場所になりそうです。

この講演会を通して「建築が社会との関係性が大切」という言葉の意味が
良く解りました。
密度の濃ーい先週の1日でした。


男木島の現場から海を望む

講演会場の今治市公会堂

建築ミュージアム 配置模型

建築ミュージアム 建築模型

大三島に建築されるシルバーハット
コルビジェさんの建築と現代の建築との差はあまりないように
感じました。
伊東さんのように「変えたい」という気持ちで、私もがんばって
みようと思いました。

設計室 K