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株式会社創芸スタッフのお届けする日々の業務日記です。
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素朴で逞しい木造の家7

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こんばんは
梅雨がなかなか明けませんね。
いつ明けるのでしょうか
今日も夕方に、ポツリ・ポツリと雨が降ってきました。

この住宅の工事現場では、現在外構工事を中心に行っています。
隣地の田畑に、子供が落ちてはいけないので木製の手すりを私がデザイン
して、大工さんに刻みを行って貰い、設置を行っています。
手すり子のピッチが細かいので大変ですが、端金(締める道具)を使いながら
こつこつと少しずつ進めています。

また、内装部分については、ほとんど出来上がり、今日はカメラマンさん
と一緒に撮影を行いました。
「Kさんの中では、大人しい住宅ですね。外壁も杉板で渋い色だね。」
とカメラマンさんに言われました。

外観上は、そのように思うのかもしれませんね。
また、内部も真壁を中心にまとめているからそのように思われるのかも
しれません。

この住宅の見せ場は、垂木梁を利用した合理的で逞しい構造であったり、
空間の立体的な利用を見て頂くと良いと思います。

また、伝統的な民家型の構造・小舞下地の土壁を取り入れ、施工期間に
配慮しながら計画を行いました。
それ故、中塗り仕上げで壁を造っています。
時間を経て、必要に応じて仕上げを施すことが出来ればと思っています。

現場監理をしながら思うことは、伝統を踏まえながら建築をつくることは
多くの時間が必要なことと、大工技術の継承が必要なことを感じました。

また今回の現場では、大工さんが、親から子へ大工技術の継承を行っています。
墨付け・継ぎ手・仕口加工(さしがねの技法)などのこと技術継承を考慮しながら
進めています。

大工造作の多い現場なので、木と土に囲まれて精神的に落ち着き、癒される
空間になっています。

お時間が許せば、この住宅のオープンハウス(竣工見学会)
にいらしてください。

住まいについての何か新しい発見があるかもしれません。
(大容量の収納なども面白いかもしれませんね)


現場でお会い出来ると良いですね。
お待ちしております。


HP用IMG_0521



HP用IMG_0523



住宅づくりは、御客様と共に愉しまなくてはなりませんね。



設計室 K




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庵治町にぶらりと散策

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今晩は
昨日の夜は、雷と大雨で飼い犬で声で起こされました。
私の犬は、雷の音が大嫌いのようです。(一般的にそのようですね)

昨日、庵治町にぶらりと行って来ました。
庵治町には、母方の親戚がいる関係で子供の時から良く行く
エリアでもあります。
この町は、庵治石の産地であり、石関連の業者さんが多く集積して団地を
作っています。遠くから採掘場も見ることが出来ます。

またこの町は、漁業も盛んな町でもあり、漁港に行けば多くの漁船を
観ことも出来ます。

この庵治漁港近くは、「世界の中心で、愛を叫ぶ」のロケ地になっています。
この辺りは、庵治町の中でも特に、素朴で情緒ある街並みを見ることが出来ます。

この劇中で、何度も登場した「雨平写真館」が、カフェ・映画関連の展示スペース
なり、隣接施設には物産品が置かれ「観光交流館」として再オープンしました。
写真館内部は、昭和のレトロな雰囲気で、庵治石の臼で豆をひいた「石臼コーヒー」
を飲むことが出来ます。

この施設は、少し外部木造作を以前、お手伝いした施設です。
当時のイメージで製作して、エイジング(古く見せる加工)を施しました。
それ故、思い出深い施設です。

駐車場の車を見ると、滋賀・京都・神戸・岡山など他県ナンバーの車が大半を
占めていました。
「純愛の聖地庵治」と言われているようで、若いカップルが非常に多く来られて
いました。

香川に来られる時には、この辺りに立ち寄ると、海の匂いと共にゆったりとした気分
になれるかもしれません。
良いものですよ・・・。



SN3K0036.jpg   写真館の外観1


SN3K0037.jpg   写真館の外観2


SN3K0039.jpg   劇中で使われたバイク


良い休日になりました。


設計室  K











桐の木

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こんにちは
暑い日が続くようですね。いかがお過ごしですか?

疲れた時には、ゆっくりと休養して英気を養うことが
大切な時期です。
また、甘いものを取ってモチベーションを上げて仕事に向うこと
をしても良いかもしれません。
自分の廻りにも、チョコレートを持ち歩いている人をチラホラ見かけます。

話は変わりますが、桐の木を知っていますか?
和家具・指物などで利用される材料で比重が軽く(水の0.29倍)、消臭・調湿効果
に長け、収縮膨張などの狂いの少ない材料です。
建築では、腰張りや、フローリング材としても使用されています。

また、この木は非常に成長の早い木として知られています。
昔、子供が生まれると桐の木を植えて結婚の時に、その桐の木でタンスを造り
嫁入り道具にするとも言われていました。

それ故、以前は非常に身近な木だったように思えます。
近頃は、あまり多く見かけなったのではないでしょうか。
(山の方に行くと生えているのかもしれませんが・・・)

知人より、聞いたことがあるのですが、中国の畑の間には多くの桐の木を
見かけると言っていました。 私自身は、確認したことはありません。

その桐の木が、以前に事務所(高松市多賀町)で使っていた場所にも
生えていました。
また、現在の事務所兼工房(高松市林町)にも生えています。
どちらの土地も以前は田畑だったと思います。
そして、どちらも敷地の南側に生えています。

私は今でも、この木について身近に感じてます。
伸びるスピードが早く、毎年冬には少し切るのですが、どんどん生えて来ます。
アスファルトとコンクリートの境目から、雑草のように逞しく生えて来ます。

これも、何かのご縁なのかもしれませんね。

適当な良い距離間で、見守っていこうと思います。



HP用IMG_0466   桐の木 (遠景)


HP用MG_0468   桐の木 (接写)



設計室 K








素朴で逞しい木造の家6

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今日は  

先週ぐらいから、ようやく梅雨という季節を実感出来るように
なりましたね。今日も、少し午前中に降りました。

私の場合、この季節になると湿度が上がるので、模型の紙の部分が伸びて補修したり、
コピーの写りが、少し悪くなったりと色々なことが起きます。

雨の日は、嫌いではないのですがね。
作業するには、向かない日なのかもしれませんね。
雨音で、小さな雑音がかき消されてシーンとなる感じは、空間の密度が上がる感じ
がして、落ち着ける不思議な感覚を覚えます。

話は変わりますが、果物を頂き季節感を感じることはありませんか?
昨日、この建築現場の大工さんに、すももを頂きました。
大工さんの畑で作っている地物です。

暑くて、現場で食べると甘酸っぱくて本当に美味しく感じます。
「ああ、この果物の季節なんだな」とより季節感を実感しました。

今、現場は最終の仕上げ工程に入ってきました。
左官工事・塗装工事・家具工事などが行われています。

この現場の場合、左官工事の比率が高いので左官さんは、大変です。
月曜日には、キッチンの床に墨入りコンクリートの打設を行います。

このような仕上げ工程により、現場が一日にして大きく変化を遂げます。
そして、この工程では苦労が実と結ぶ時期でもあります。

後戻りの少ないように、慎重に工事が進み良い仕上がりの建築に成って
ほしいものです。
そのためにも、現場検査をしっかりと行おうと思っています。



HP用DSCN8954   頂いたすもも 1



HP用DSCN8955   頂いたすもも 2



HP用DSCN8941   バック収納取り付け



HP用DSCN8946   土間のステンレス目地設置



HP用DSCN8957   浄化槽上部配筋



完成が待ち遠しいものです。


設計室 K