こんばんは


梅雨がなかなか明けませんね。
いつ明けるのでしょうか

今日も夕方に、ポツリ・ポツリと雨が降ってきました。
この住宅の工事現場では、現在外構工事を中心に行っています。
隣地の田畑に、子供が落ちてはいけないので木製の手すりを私がデザイン
して、大工さんに刻みを行って貰い、設置を行っています。
手すり子のピッチが細かいので大変ですが、端金(締める道具)を使いながら
こつこつと少しずつ進めています。
また、内装部分については、ほとんど出来上がり、今日はカメラマンさん
と一緒に撮影を行いました。
「Kさんの中では、大人しい住宅ですね。外壁も杉板で渋い色だね。」
とカメラマンさんに言われました。
外観上は、そのように思うのかもしれませんね。
また、内部も真壁を中心にまとめているからそのように思われるのかも
しれません。
この住宅の見せ場は、垂木梁を利用した合理的で逞しい構造であったり、
空間の立体的な利用を見て頂くと良いと思います。
また、伝統的な民家型の構造・小舞下地の土壁を取り入れ、施工期間に
配慮しながら計画を行いました。
それ故、中塗り仕上げで壁を造っています。
時間を経て、必要に応じて仕上げを施すことが出来ればと思っています。
現場監理をしながら思うことは、伝統を踏まえながら建築をつくることは
多くの時間が必要なことと、大工技術の継承が必要なことを感じました。
また今回の現場では、大工さんが、親から子へ大工技術の継承を行っています。
墨付け・継ぎ手・仕口加工(さしがねの技法)などのこと技術継承を考慮しながら
進めています。
大工造作の多い現場なので、木と土に囲まれて精神的に落ち着き、癒される
空間になっています。
お時間が許せば、この住宅のオープンハウス(竣工見学会)
にいらしてください。
住まいについての何か新しい発見があるかもしれません。

(大容量の収納なども面白いかもしれませんね)
現場でお会い出来ると良いですね。
お待ちしております。


住宅づくりは、御客様と共に愉しまなくてはなりませんね。

設計室 K