3月22・23日に建築士会 青年委員会主催の四国建築見学ツアーに行って来ました。
今回は、愛媛県の建築を見学するものでした。
初日は、重要伝統的建築物保存群に指定されている「内子町」と昨年に竣工した
坂の上の雲ミュージアム(安藤忠雄氏設計)を見学しました。
内子町は、3年ぶりでしたが、相変わらずクリーム色の漆喰と、いぶし瓦と、繊細な木造作
の織り成す町並みは美しかったです。
そして、景観条例に従い3ヶ所で町屋景観改修が行われていました。
また、坂の上の雲ミュージアムは、ホテルにチェックイン後にみんなで訪問しました。
このミュージアムは、司馬遼太郎の「坂の上の雲」にし日露戦争で活躍した秋山好古・
秋山真之・近代俳句の正岡子規の功績を展示したものでした。
来館者は、この自由な精神を持つ人々と活力に溢れた明治の時代を感じながら、
三角形の建物中の展示場を巡っていきます。
オープンな空間と鉄とコンクリートの細やかなディテールが印象的でした。
特に,斜めのカーテンウォールを支える鉄のマリオンとコンクリート関係
が素晴らしいです。空間の自由度をアップさせていると思います。
2日目は、午前10時過ぎに雨の中、伊丹十三記念館(中村好文氏設計)に行きました。
開館してすぐの時刻ですが多くの人が来館されていました。
中庭を囲うように展示室・収蔵庫・カフェが、住宅的なスケール構成されていました。
春の小雨で中庭の緑が美しく輝いていました。
展示の密度も高く、ユニークな展示でした。
様々な引き出しで魅せるプレゼンのディテールは、中村氏らしさを感じました。
伊丹十三さんのマルチな才能に驚きを覚えながら、あっという間に時間が
過ぎていきました。
中庭を見ながら、お茶が飲めるカフェも、非常に居心地の良いところでした。
3種の100%オレンジジュースの試飲みセットがお勧めです。
次に高松方面に移動して、西条の南岳山光明寺(安藤忠雄氏設計)に行きました。
5年ぶりぐらいでしたが、以前同様に水に映える姿が美しい建物でした。
内部は、天井が高く、力強い木組みの豊かな空間が広がっています。
今回発見したことは、離れたところから見ると、屋根のアールが見えやさしい表情になる
ということでした。
次に、とことこと数分歩き、旧西条市体育館(坂倉準三氏設計)に行きました。
この建物は、老朽化が進んでいますがRC造の非常に構造に挑戦的な建物で
コルビジェの匂いを感じる建物です。
歩いて、ぐるりと一周廻りましたが、当時の設計の熱気が伝わります。
その後、新居浜のおしゃれなレストランのビストロ ラ メールで昼食を取り、
隣のカフェ ラ メール(谷尻誠氏設計)でゆっくりとコーヒーを飲みました。
三角形のRC造のランドマーク的な建物で、すっきりとした内部空間と持つ
建物でした。構造と意匠のバランスの良い建物です。
メニューのケーキ・パフェーなどの種類が豊富で、賑わっていました。
その後、帰路に着きました。
思っていた以上に、密度の濃い見学ツアーでした。
これから、自分もしっかりしなければと思いました。
設計室 K

内子の町並み

内子座

坂の上の雲ミュージアム1

坂の上の雲ミュージアム2

伊丹十三記念館1

伊丹十三記念館2

南岳山光明寺1

南岳山光明寺2

旧西条市体育館1

旧西条市体育館2

ビストロ ラ メール

カフェ ラ メール