街を車で走っていると、咲き始めた桜がちらほら見受けられます。
来週末は、満開の美しい桜が様々なところで咲いていることでしょう。
気温も、少し寒いようですが春が少しづつ、やって来ているようです。



話は本題のリフォームになりますが、月曜日に屋根の断熱工事を行いました。
断熱材はセルロースファイバーを選択しました。
その理由としては、下記のようなものでした。
①既設納屋の材料が自然素材によるシンプルな構成であり、ナチュラル
な断熱素材の検討を行う必要があること。
②2階部分が、寝室であるゆえ断熱性能の良いものが求められたこと。
③納屋の構造で2階の天井が低いこと。
④吹き抜けがあり、反響音が出るかもしれないこと。
セルロースファイバーとは、新聞残紙など木質繊維を主原料としたバラ綿状の断熱材です。
新聞残紙などを細かく繊維状にし、それに「ホウ酸」(ゴキブリよけや、目の洗浄・消毒等に
使われる人体に無害な物質)を混合し、攪拌(かくはん)したものです。
また、古紙再生利用によりグリーンマーク、エコマークの指定を受けています。
日本での知名度はまだまだ低いですが、安全基準に厳しいアメリカで多くのシェアを獲得し、
60年の実績を誇る大変優れた断熱材です。
このリフォームでは、天井に40ミリの厚さで吹きつけました。
感想としては、吹き付けた後に室内温度が下がりひんやりとした感覚に
なりました。後日、昼間に訪れても断熱効果を感じ取ることができました。
そして、今回はこの材料に意匠的に手を加え、吸音材としても利用しよう
と思っています。
現場の吹き付け作業写真を添付します。
下方より、野地板に吹き付けています。
この吹き付け作業後2~3日は、振動のある作業は行ってはならない
とのことでした。それ故、現場では、数日間は振動のない作業のみを
行っていました。


設計室 K

攪拌の用意

吹き付け作業1

吹き付け作業2

吹き付け状態