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株式会社創芸スタッフのお届けする日々の業務日記です。
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「納屋に住まう」リフォーム 3

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納屋のリフォーム工事で、五右衛門風呂の薪の投入口廻りの撤去工事
をしていて、黒い色の煉瓦が出てきました。
薪の投入口の壁は、一般的なオレンジ色の煉瓦でしたが、
内部および五右衛門風呂の廻りの熱が伝わるところは、
この色の煉瓦が使われていました。
おそらく、耐火煉瓦だと思われます。

以前、竃廻りを撤去したことがありましたが、オレンジ色の煉瓦
ばかり出て来た記憶がありまた。
また一昨年に、中国の上海に行ったときに建築工事現場に近づくと
この色の煉瓦を見た記憶がありました。
このとき、上海はスラムクリアランスのために、多くの古いスタイルの民家
が取り壊されていました。沢山の撤去工事の現場がありました。
高層建築と煉瓦で造られた民家が、対比的で「開発と発展」そして「景観」
について考えさせられた思い出があります。

今回撤去工事で出て来た黒煉瓦の写真を添付します。
歴史のある渋い色の煉瓦でした。

                                    設計室 K

黒レンガIMG_1253
             五右衛門風呂廻り撤去写真

黒レンガIMG_1252
                    黒煉瓦断面写真

上海IMG_2530
        上海の撤去工事現場1

上海IMG_2529
                上海の撤去工事現場2





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「納屋住まう」リフォーム 2

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前回に引き続き、リフォームで発見して感じたことを書きます。
五右衛門風呂は,見たことがありますか
入ったことがありますか
場所によっては、現役の五右衛門風呂もあると思います。

五右衛門風呂の名前の由来は、豊臣秀吉が天下の大泥棒こと石川五右衛門
を京都三条河原で、かまゆでの刑にしたという俗説から生まれました。
五右衛門風呂とはカマドを築いて釜をのせ、その上に桶を取り付け、底板を
浮き蓋とし、その板を踏み沈めて入浴するタイプのものです。
五右衛門風呂は底が鉄製であるのに対して、長州風呂は全体が鉄製であります。
現在では、五右衛門風呂イコール長州風呂として扱っているようです。

子供のころ、私の祖母の家には五右衛門風呂が、納屋と隣接してがありました。
焚き口に古新聞や、古紙を丸めて薪と共に入れて火をつけて、沸かしていた
記憶があります。子供心に火をつけるは難しく、また火の機嫌を取るのは
なお難しいものと思っていました。

その、五右衛門風呂(長州風呂)が今回の現場にはありました。
下屋の部分に浴室を取り、設置していました。
この現場では、この場所を外部収納として用いるので撤去を行いましたが
先に書いたように、非常になつかしく感じました。

香川では昔、納屋の中に浴室を取り五右衛門風呂を設けたり、納屋と隣接して
浴室を計画したりされていたようです。
また、主屋との納屋との関係は、分棟化されており機能性を重視して計画されて
いたものが多いようです。

五右衛門風呂は、お湯の対流現象で本当に良く暖まるお風呂です。
また、何処かで機会があれば入ってみたいと思います。


                                    設計室 K

HP用IMG_1194

                既設浴室

HP用IMG_1241

                 取り外した鉄釜浴槽



「納屋に住まう」リーフォーム 1

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「納屋に住まう 丸太組の家」というコンセプトで、昨年の10月
ごろからリフォーム準備に向けて某納屋の片付けが始まりました。

その中で、珍しい物に出会いました。
昔の木製猫車です。2台ほどありました。
かなり使い込まれていましたが、まだまだ働けそうな感じでした。
牛に引かせて、農産物を運んでいたというお話でした。
また、猫車フレームを製作するにあたり、山で曲がりの大きさの似た木
を伐って来て作るようで、山と人との距離感が近く感じられました。
そして、その材料を探すのが、大変だと大工さんからお話を伺いました。
人の手が入らない山が多い昨今、そのようなお話を伺うと、
山と人をの関係をもう一度復活させることが、大切ではないかと
思いました。

この木製猫車をよく見るとタイヤの大きさが違っていました。
利用方法についてもう少し聴いてみたい思いがました。


                             設計室 K

HP用IMG_0926

                   猫車1

HP用IMG_0925

                   猫車2

小物収納家具の漆塗り

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先月、小物収納家具「和トランク」の仮り組みを行い部材にばらして
漆器屋さんに納入しました。
それが、漆を塗って帰ってきました。
ばらせば、コンパクトになるのだなと思いました。
これから、組み立てを行い、金物を付けていきます。
色々な調整を行って完成すれば、また報告します。


                                 設計室 K

HP用IMG_1236


HP用IMG_1239

久しぶりの東京

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先週の2月1日(金)・2月2日(土)に東京に仕事で
行って来ました。東京へは、半年ぶりでした。
その中で、気づいたことを書こうと思います。

都内を中心に電車で移動しましたが、改めて地下鉄の
多さと電車間の乗り継ぎの速さに驚きました。
地方都市とは、インフラの密度が違うなと思いました。

しかし、飛行機については、毎度のことですが発着ゲート
まで距離が長く、動く歩道があるにせよこの距離少し短く
建築計画ができないものかと感じました。
高松でくらしていると、ドアツゥードアの生活で長い距離を歩行
しないのでそのように、感じるのかもしれません。
長くなるなるのであれば、何らかの心を癒すような工夫や、デザイン
処理がされても良いかもしれません。

次に商業施設のお話です。
今回は、打合せの後に夕食を食べに東京駅前の新丸ビルに行きました。
行幸通りを挟み、丸ビルと新丸ビルが並んでいます。
この新丸ビルは、飲食と物販のエリアがバランス良く配されています。
また、インテリアも洋風建築のイメージ上品に且つ、現代的に造られて
います。外観は、低層部が金属質で男性的です。

夕食は、この建物5階の「こなから」に行ってきました。
創作おでんのお店です。都内でも、幾つかお店がある名店です。
センターに金属製(銅製?)の瓢箪型の大型鍋がありそれを囲うように
客席が配置されています。おでんは、そこからサービスされます。
まろやかで、すっきりとした味で、非常に美味しいおでんでした。
また、オリジナルの練り物のおでん種がたくさんありました。
少し紹介すると、ゴマ入りの鰯つみれ・明太入りのはんぺん・
鳥の軟骨入りの不思議な練り物などです。
そして、お酒も厳選された銘柄が頂けます。

またこの店名の「こなから」と言う意味は、非常に良い言葉ですので紹介します。

正式には「こ・なから」。「親と子(親心)」と言う意味と「適量(半分の半分、1/4)」と
言う意味と2つの意味を持っていて、「お酒を飲むには適量が良いというご主人の親心」
と言う意味 とのことです。漢字では、「小半ら」と書くようです。

もし、東京に行ったときに、宜しければお立ち寄りください。
会話が弾み、心が温かくなります。

何とか引き返さずに、高松空港に帰ってくると、一面が雪でした。

                                 設計室 K

IMG_1196HP用 
             新丸ビルホール

HI340029.jpg
                  こなから 

IMG_1235HP用
                         高松空港